YouTube動画のサムネイル内にヒカキン氏の画像を合成できるChrome拡張機能のChromeウエブストアのページの画像
(権利上の観点を配慮し、一部モザイクあり)

ヒカキン氏の画像をYouTube動画のサムネイル内に合成させて、YouTubeの動画のサムネイル内にヒカキン氏が登場するというChrome拡張機能がChromeウエブストアページで公開されていた。なんと、利用者数は1000人に達していた。もちろんこれはヒカキン氏が運営するYouTubeチャンネルの動画のサムネイルに限らず、ヒカキン氏のものとは全く関係のないような、YouTubeチャンネルの動画サムネイルも同じく合成される仕組みとなっている。もちろんこれは違法である。また拡張機能のロゴもChromeのロゴマークの上にヒカキン氏の顔写真が重なっている。またGoogle Chromeのロゴマークも無断使用のため、Googleの利用規約にも違反しているであろう。


ヒカキン氏が実際に動画上で拡張機能を試す


ヒカキン氏が実際に拡張機能をインストールして、試す動画が投稿された。




動画内では、冒頭で「なんじゃこりゃああ!!」と叫び、「フリー素材じゃありません」と強調した。ヒカキン氏は「消される前に試してみよう」と最初述べるとともにChrome拡張機能を試す。ここで言う、「消される」
はヒカキン氏が所属するUUUMから消される可能性があるとのことだそうだ。

もちろん当たり前だが。


まずYouTubeのホーム画面で早速、拡張機能の効力を発揮する。直接関係ないYouTubeチャンネル動画のサムネイルにヒカキン氏がサムネイルに登場しているではないかと驚いている様子である。1つ目に保育園からの幼馴染である、マスオ氏が運営する、「MasuoTV」のチャンネルページに表示されている動画のサムネイルにヒカキン氏が合成されている。2つ目にヒカキン氏の兄である、セイキン氏が運営する「SeikinTV」のチャンネルページに表示されている動画のサムネイルにも同様にヒカキン氏が合成されており、ヒカキン氏も「これはまずい」と述べた。その他、UUUMのクリエイターなどヒカキン氏が過去にコラボしたクリエイターのチャンネルページに表示されている動画のサムネイルにもヒカキン氏が合成されている。しかも地味にサムネイルの雰囲気に馴染んでいる様子も。ヒカキン氏は「案外いいよ」と述べるとともに、「面白さはあるものの、無許可の時点でダメ」と述べた。


気になる制作者は「かえでゲームズ」、反省見られず


制作者は「かえでゲームズ」(チャンネル登録者数:3120人)。かえでゲームズは今回のヒカキン氏の動画を受け、X(旧Twitter)上で次のように述べた。


 

 

 


 

筆者も調査を兼ねて試してみることに




拡張機能の詳細


まず驚いた点が、2023年8月15日に更新されている点。ヒカキン氏がこの拡張機能に関する動画をアップするまで、約7か月近くの間公開されていたことになる。案外長い間公開されていたということになる。よく消されなかったなと正直思うところである。

それでは早速入れてみて、どういうものなのかここに書いていこう。

※ただし、ヒカキン氏の合成が入るため、権利上の関係から、モザイクが画像内に入ります。あらかじめご了承ください。

ヒカキン氏のチャンネルページをここに入れてしまうと権利上の問題になりかねませんので、私コウフジのチャンネルで試します。



拡張機能でサムネイル内にヒカキン氏の合成が入っている


こんなチャンネル登録者数(現・95人)が底辺な我のチャンネルの動画のサムネイルでも、ヒカキン氏とコラボしているように見せかけることができるようだ...。サムネイルからはみ出て表示されるバグとかあるのかなと思ったら、全くそんなこともなかった。

次にコウフジのチャンネルページ。サムネの雰囲気にあっている...?ようにも見えなくもない。



拡張機能でコウフジのチャンネルページ内がヒカキンだらけに


ちなみに【第4回】の動画内、モザイクがかかって見えにくくしているが、ヒカキン氏の保育園からの幼馴染であるマスオ氏がヒカキン氏の左隣にいる。もちろん、ここも権利上の理由からモザイクだが。

ちなみにショート動画も同様にサムネイル内に入り込むようだ。
(場合によっては入り込まない場合もある。)


ショート動画でも拡張機能の効力を発揮する


ヒカキン氏が少し潰れて表示されているようにも見える。サムネイルの大きさの関係からであろうか。ちなみにこのショート動画は下記のやつ。ぜひ見てね。




動画の告知はさておき、気になる拡張機能のデータを見てみようと思う。
試してはい終わりじゃつまらんので、中のデータも見てみることにした。




Chromeのプロフィールパスのフォルダにアクセスして、「Extensions」と呼ばれる拡張機能のデータが保存されているフォルダにアクセス。




拡張機能にはIDというものが存在するので、IDが書かれているフォルダにアクセス。そうすれば拡張機能のデータを見ることが可能だ。一応IDはモザイクで隠しておく。意味ないかもだけど。








拡張機能のデータ(上2枚上は全体、下は拡大したもの)



ではフォルダ毎に詳しく見ていこう。


2つのJSONファイルはハッシュファイルのものとみられる


まず「_metadata」のフォルダ。こちらはJSONファイルは2個入っている。こちらのファイルはハッシュファイルらしい(Chromeの拡張機能の構成をネットで調べた)




拡張機能のアイコン

お次は「iCONS」フォルダ。ここもモザイク。4種類の大きさのアイコンがあるっぽい。

Imagesフォルダの中身


これが「Images」フォルダー。これがYouTube動画のサムネイルに合成するための元の画像のようだ。ここからランダムに選ばれてサムネイルに合成されるという仕組みっぽい。おそらくヒカキン氏が投稿する動画のサムネイルから切り取って持ってきたものであることは明確だ。画像は全部で59枚。こんなによう切り取ったなと思えてしまうほどの数。たぶんここにツツジの画像とかをここに入れたらたぶんサムネイルに反映されるんだろうなきっと...。

textFlipedフォルダの中身

ちなみにImagesフォルダの中に入っている、「textFlipped」フォルダには、ヒカキン氏とは全く関係のない、外国人男性の画像が入っている。ヒカキン氏と関係ない男性の画像を何故入れたのかが謎なところ。


Imagesフォルダの中に入っている flip_blacklist.json





flip_blacklist.jsonのコード



このjsonファイルはblacklistという名の意味から、表示しないようにするための役割を持っているのだろうか?



flip_blacklist.jsonのコードとtextfliped内の画像名称の画像



しかも、画像を比較すると、「blacklistedImages」のコードの〔〕内の数字には23,37,46の数字の順番と、フォルダ内にある画像の名称の数字の並び順と完全に一致する。


menifest.jsonのコード

この次にmenifest.jsonがあるこれは拡張機能の名称の情報、説明、アイコンのディレクトリなどが指定するコードが書かれてあるっぽい。しかもきちんと冒頭には、JavaSprictファイル(mrbeastify.js)を実行するように書かれている。



mrbeastify.jsのコード

このファイルはYouTube動画のサムネイルにヒカキン氏を合成させるためのJavaSprictファイルと考えられる。かなりコードが長いため、細かくプログラムされているようだ。

ここまでかなり長いが大まか記事の内容は理解できたであろうか。こんな拡張機能が7カ月にわたって公開され、尚且つ、消されずに残っていたというのは何とも驚きを隠せない。てか拡張機能1個作れるくらいのスキルあるならこの技術をもっといい方向に生かしてほしいものだ。宝の持ち腐れと言おうか...。とりあえず今日の記事はここまで。


最後まで見ていただき、ありがとうございました。


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